ニューラの「いこかもどろか」のまねしてかいてみるね ●大質問&ネタバラシ大会に!(土)に、参加する2次会(交通アクセス)10/人数制限)に!(第一報)あり? 詳しい内容は、来月開催されます(土)あり。 *このエントリは、ブログペットの「木天蓼丸」が書きました。 で、結社ショップメッセージ保管。 失敗してるので保管の必要はなさげな気もしなくも無いですが。 ========= キヌちゃんは、森の妖精のこどもです。 大きな木の下で生まれてから、たまごに入ってくらしていました。 ある日、春の風が、キヌちゃんに夢を運んできました。 キヌちゃんは、たまごの中で、お姫様になる夢をみました。 春の雲はやがて森を吹きぬける緑色の風に吹き払われて、6月の長い雨が訪れました。 キヌちゃんは、雨と一緒にたまごに降り注ぐ森のげんきを、たくさん飲みました。 雨が止んで、一番最初の夏の光が森の中を照らして、キヌちゃんに魔法をかけました。 急にキヌちゃんの手足はすらりと伸びて、たまごの外へ飛び出しました。 頭のてっぺんの小さな冠から、細かい模様の真っ白いレースがどんどんでてきて、キヌちゃんの体をつつみこむドレスになりました。 最後のレースの一枚は、冠のまわりにふわりとひろがって、優雅なヴェールになりました。 キヌちゃんがたまごから出て地面に立つと、ヴェールは光を浴びてきらきらと黄金色に輝きました。 ざわざわと木の枝を揺らして、風が通り抜けると、青い羽の小鳥のお兄さんがキヌちゃんの前に舞い降りてきました。 「こんにちは」 透き通るような、良く響く声で挨拶をされて、キヌちゃんは胸がどきどきしました。 こんにちは、とキヌちゃんも小さな声で挨拶を返して、そっとおじぎをします。おじぎをすると、白いレースのドレスの裾が、キヌちゃんと一緒にふんわり揺れました。 「それで、いつ行くの?」 小鳥のお兄さんが首を傾げました。 「どこへ?」 キヌちゃんも首を傾げます。 「あそこへ」 お兄さんは空を指差しました。 「どうやって?」 「こうやって」 おにいさんは青い翼をぱたぱたと動かします。 「わたしにはできないわ」 「どうして?」 おにいさんは再び首を傾げました。 「だって私には羽なんか、」 言いかけてキヌちゃんは気がつきました。 自分の背中に、金色のうすい羽根が生えていたのです。 おにいさんはキヌちゃんの手を取り、二人は空に飛び立ちました。 |
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