旅団 幌馬車酒場「宿り木」 ショップメッセージ(前編)

くろいねこが、おさけのすきなおじさんに かわれていました。
いえのまえには マンホールがあって、おじさんはいつも ねこが おっこちないかと しんぱいしていました。

ねこのくびわには すずが ついていました。
まえのかいぬしが ねこにくれた だいじなくびわです。
くびわをもらうまで ねこは のらねこだったのです。
まえのかいぬしは げんきな おとこのこでした。
ねこは おとこのこが だいすきだったけれど
おとこのこは おほしさまに なってしまったので もう あえません。
ひとりぼっちのねこを おじさんが いえにつれてかえって あたらしいかいぬしになりました。

おじさんが よっぱらって おきないあさは
ねこは おじさんのかおを ぺろぺろなめました。
ねこが はしらで つめをとぐと
おじさんは おせっきょうをしました。
ふたりは いっしょのふとんで ねむりました。

そして とつぜん おじさんがいなくなりました。




おじさんが かえってくるのを
ねこは ひとりで まっていました。
はしらで つめをといでも おじさんはおこってくれません。
ひとりで おふとんにはいっても、ひろすぎます。
ねこは とてもさびしくなりました。

ねこは ふと おじさんは マンホールにおちたのではないか とおもいました。
そんなはずはない とおもって マンホールを みにいくと
マンホールの ふたが はずれていました。
そっと のぞきこむと

ちりんちりん

おとをたてて、ねこのくびわのすずが マンホールのなかに おちていきました。
ねこは とても こまってしまいました。
だいじなくびわ だいじなすずです。
おじさんは マンホールのなかにいるか わからないけど
すずは ひろってこなくっちゃ。
それに すずを さがしているあいだに
おじさんも かえってくるかもしれない。

ねこは ゆうきをだして マンホールのなかに
とびこみました。


つづきは ねこが かえってきてから。

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